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テーマ 自分の人生が映画になるとしたらエンディング曲は何?

レギュラーセレクター 曜日

映画のエンディング曲かぁ――。なんとなく、「自分のお葬式のときにかけてほしい曲」っぽいセレクトになってしまったのはご愛敬。あっ、X JAPANの曲を入れるのを忘れてしまった……。

Kind of Blueマイルス・デイビス

ジャズ史上もっともセールスした、そして今もなおセールスを重ねている、マイルス・デイビスのアルバム。僕はその3曲目に収められた『Blue In Green』という曲が好きで、いつかやってくる僕の葬式のときにはぜひこの曲をかけてもらいたいと思っている。ビル・エヴァンスのピアノが美しすぎるくらい美しい。しっかし、この『Blue In Green』が似合うような人生を送るためにはどこかで派手に人生の急カーブを切らねばならないなあ……。

BANG!ブランキー・ジェット・シティ

僕がこよなく愛するブランキー・ジェット・シティのアルバムに収録されている曲が似合うような人生を送りたい。だから、もっと自由に生きてみたい。僕の人生のエンディング曲っぽいのは『冬のセーター』『★★★★★★★』あたりかな。

IN UTEROニルヴァーナ

ニルヴァーナのラストアルバム。「子宮の中で」っていうアルバムタイトルの曲が人生のエンディングにくるのって、悪くない気がする。きっちりと円環が閉じる気がして。このアルバムにある曲はどれも名曲ぞろいなんだけど、ラストソングの『All Apologies』はカートが鬱屈と解放を同時に体現した、まさに本物の名曲。今、iTunesで聴いていて、またしてもグッとするものがこみ上げてきてしまった……。こんな“後悔=All Apologies”なら、悪くないのかも。

太田克史さん

72年生まれ。編集者。95年講談社入社。03年に闘うイラストーリー・ノベルスマガジン『ファウスト』を創刊。舞城王太郎、佐藤友哉、西尾維新らをデビュー当時から担当する。10年、未来の出版社を目指し星海社を設立。代表取締役副社長に就任する。

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