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テーマ 仕事場にずっと置いてある「座右のモノ」

レギュラーセレクター 曜日

僕の仕事場はいわゆる「編集」=「集めて編む」をなりわいにしている者の例に洩れず、どこかしらから集められた“モノだらけ”なので、いってみればそれらのモノすべてが「座右のモノ」だといえる。今回はその中から“たった今”目にとまった5つのモノをセレクトしてみた。

風姿花伝世阿弥

世阿弥は人類史上最高の劇作家である。彼が著したこの『風姿花伝』には、才能について、そして才能をプロデュースするために必要なすべてが記されている。才能に関わって生きている人ならばこの本は絶対に読まなければならない。僕は5、6冊買って、自宅や編集部のあちこちにばらまいている。

The Godfather Family Alubm

この世でもっとも完璧な映画のひとつ、『ゴッドファーザー』。その栄光の歴史のすべてを閉じこめた豪華ビジュアルブック。重い。いったい何キロある本なんだろうか……。布張り(!)の背表紙には金箔でタイトルが記されていて、中身には、映画の名シーンのみならず、撮影中のオフショットなどがふんだんに散りばめられており、ファンならば心底たまらなくなる。ドイツ・タッシェン社の傑作本。この重厚なつくりの本を眺めているだけで、誰もが「ドン・コルレオーネ」な気分に。きっと、どんな窮地だって乗り切れる。

両儀式フィギュアグッドスマイルカンパニー

ご存知、奈須きのこさんの伝説的名作『空の境界』のヒロイン・両儀式。仕事の「守り神」的な感じでデスクの上に飾ってあります。式の「革ジャンに和服」ってセンス、今でも新しいよなあ……。

クリアホルダー

クリアホルダー、大好きです。どんな書類もこいつに挟んだ瞬間に「片づいた」感がスパーク(えっ、それって錯覚……!?)! いやいや、クリアホルダー、なんて漢(おとこ)らしいアイテムなんだ……。というわけで僕は常に10枚以上、机のフォルダに入れてあります。

天 18巻福本伸行

福本伸行さんの傑作麻雀漫画シリーズ、『天』。福本漫画史上ナンバーワンの天才ギャンブラー、赤木しげるの生き様と死に様が語られる最終巻。病に冒され、「俺が恐れるのは 俺が俺でなくなること」と、自発的な“死”を選ぼうとする赤木と、それを止めようとするかつての仲間とライバルたち。濃密なドラマが描かれる16巻、17巻、そしてラストのこの18巻を深夜に読むだけで、精神的なチャージが一気にかかります。「もう……漕ぎ出そう……いわゆる「まとも」から放たれた人生に……!」

太田克史さん

72年生まれ。編集者。95年講談社入社。03年に闘うイラストーリー・ノベルスマガジン『ファウスト』を創刊。舞城王太郎、佐藤友哉、西尾維新らをデビュー当時から担当する。10年、未来の出版社を目指し星海社を設立。代表取締役副社長に就任する。

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