夏の光キリンジ

渦中にいるとき、終わりを感じる事が難しいなら、せめて、いま、夏の真ん中に立ってるって、自覚が欲しいです。日々は移ろって、この夏が終わっても、蝉のように朽ちたりもせず、8月31日の後は新学期で夏の宿題が終わらなくても学校は始まるし、秋は来るし、私たちは秋を生きる。今がいつか過ぎるって、わかっても尚、夏を夏らしく生きるのが好き。そういうの、人間で良かったなって思えます。だからわたしは、夏の終わりにこれを聴きたいです。それに夏の終わりは、あくまで、まだ夏だもんね。

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ふるさと

わたしの住んでる地域にて、夏は6時、町内に響き渡りますのは「故郷」。…これが鳴ったら、帰らなくっちゃ。じゃあね、ばいばい、また明日。子供の頃から聴いて来た故郷は、わたしにとって、「さよならの合図」になりました。もし、これを鳴らしてくれるなら、わたし言えると思うんですよね。夏に、「じゃあね、ばいばい、またらいねん!」って。

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ラジオ体操体操

はじめは、スタンプを集めたくって。ご褒美のおやつが欲しかったから、つい通ったのです。夏休みの朝5時だったかな? だから、わたしにとってラジオ体操は夏の思い出です。夏の終わりに聴くならこれなの。音楽って言われると、ちょっぴり違うけど、これを聴くと今でも目の前に見えてくるのは、ともだちのきっちりしたおさげの後ろ頭とか、寝間着のままのおばあちゃんの緩んだおしりとか、老いも若きも後ろ姿、あー、いっぱい。わたしは夏が大好きだから、もう少しだけ、夏を思い出していたいから、最後に聴くなら…やっぱりこれかな。

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