こころ 夏目 漱石

学校の授業で、教科書に載っていたので、そのときに読みました。教科書には、本書のたった一部分、先生の手紙しか載っていません。しかし、それはわたしが本屋で夏目漱石の「こころ」を手にとる切っ掛けとしては充分過ぎ…。まあ、そんなことどうでもいっか。「精神的に向上心のないものは、馬鹿だ。」彼ら人間としての生き方は、ただとても清廉です。

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サンタクロースっているんでしょうか?東 逸子

これはお友達からもらった本です。アメリカで本当にあった出来事で、とある女の子が新聞社宛に出した手紙とそれに答える新聞記者の社説です。決して長くはありません。でもどの言葉を取ってみても、すべてがほんとうの、言葉です。わたしはこれを愛する人全てが愛しいです。これを読む人が、質問をした少女が、本にした人が、みんなみんなサンタクロースだから!「…そのようにうつくしく、かがやかしいもの、それは人間のつくったでたらめでしょうか? いいえ、バージニア、それほどたしかな、それほどかわらないものは、この世には、ほかにないのですよ」

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COWBOY BEBOP渡辺信一郎

「その時から俺は、片方の眼で過去を見て、もう一方で今を見てた。眼に見えてる分だけが現実じゃない。そう思ってた…」どーですか。ちょ〜〜〜かっこいい〜〜〜〜って思ったんです。ははは。漫画やアニメにおける名言とは大抵の場合がそのキャラクーの魅力が最大限引き出された瞬間に他ならない!これは「スパイク」の台詞ですが、これに限らずいちいちキャラクタ全員の台詞回しがかっこいい。なんでもないふとした台詞さえ名言となって聞こえてくるのは、贔屓目ではないはずです。シビレるぜ。とりあえずここは青椒肉絲肉ヌキで!!

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寺山修司少女詩集 寺山 修司

さてさてみなさんは、心に少女がいたりしますか? 少女なんていう日々は、あったのかどうかもわからぬうちに、とっくの昔にすぎさりましたが、心には、小さなおっさんと、小さな少女を住まわせているつもりです。そんなおっさんと少女が同時に反応してしまうのがこれです。この世界で、猫は世界で一ばん小さい月を二つ持っているし、なみだはにんげんのつくる海だし、ひとがさかなとよぶものは、みんなだれかの手紙なのです。もしも揶揄されることがあっても、わたしはこの詩集が、やっぱり好きなんだって言いたい。…少女じゃなくても言って良い?

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ブッダ手塚 治虫

名言、とかいう表現はおこがましいような気さえします。これに関してどれがどう、と抜粋できるものではなくて。小学生の頃に読んでしばらく夜眠れなくなりました。たくさんの場面と言葉と人がぐるぐるして、答えが出なくて、死んじゃったらどこにいくのかなあとか、考えてしまったらもう、駄目でした。うさぎが、火に身を投げる、有名な一節があります。それまで何度か大人から聞かされた話でした。だけど、このブッダを読んだとき、わたしははじめてあのうさぎの思いを、考えたから。

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