アビイ・ロードビートルズ

事実上のビートルズの最後のアルバム「アビイ・ロード」。そのアルバムジャケットは、僕が最も「好きな」ジャケットだ。レコーディングスタジオの前の横断歩道を、メンバーの4人が歩いているだけのシンプルでユニークなデザインは、そのサウンドと共に世界中を虜にした。僕を含めて。シンプルである故に深読みされ、車のナンバーや4人の服装、ポールの裸足などから、ポール死亡説まで流れたほど。いまでも多くのファンが訪れる世界一有名な横断歩道。僕も3回もレコーディングに使っているが、未だに恥ずかしくて記念写真は撮っていない。

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原子心母ピンク・フロイド

僕が生まれた年に発売されたピンク・フロイドの歴史的名盤。牛のジャケットが素晴らしい。このデザインの「なにが素晴らしいか?」を言葉で語ることはできない。デザインは、レッド・ツェッペリンやジェネシスなどのジャケットデザインも手掛けるヒプノシス。ピンク・フロイドのアルバムも多く手掛けるが、「原子心母」と「狂気」のどちらにしようか迷った。レコード時、A面の全て、23分に及ぶ大作のアルバムチューンはこのジャケットを見ながら聴くべし。ちなみに僕は、99年の東京ゲームショウのステージで23分間ライブ演奏した。

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イエロー・マジック・オーケストラ(US版)イエロー・マジック・オーケストラ

誰にでも人生の転換ポイントはあるだろうが、僕にとっての最大の転換ポイントは、小学4年生のとき、レコード屋で、このアルバムを手にしたときだ。その日、その瞬間から、僕の人生は大きく変わった。使い古された言葉ではあるが、あの日あのとき、「偶然にも」手にしていなければ、僕は今日ここにいないだろう。このアルバムをきっかけに僕は電子音楽にハマり、その演奏のためにパソコンを手に入れ、プログラミングを覚えて、コンテストに応募して入賞した。すべて小学生の間の出来事。僕が自分で最初に買ったレコードである。

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エレキな春しりあがり寿

音楽が3つ続いたので、1つくらい装丁を挙げようと、かなり多くの本の中から迷ったが、ここは天才、祖父江慎の作品を挙げたいと思う。例として、彼の装丁デビュー作である「エレキな春」を挙げたが、正直、どれでもよい。どれもが素晴らしい。彼の作品と出会う以前にも装丁には興味があったが、装丁デザイナーを意識したのは、彼が最初ではないだろうか。それくらい好きで、2度も一緒に仕事をさせていただいた。有り難い。ちなみに、しりあがり寿さんの作品は「流星課長」や「ヒゲのOL藪内笹子」、「弥次喜多」シリーズが好きだ。

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MacBook ProApple

こちらも、例としてMacBookProを挙げたが、アップル製品であればどれでもよい。アップル製品は「ハコ」までステキ。装丁でもジャケットでもないので、ちょっと反則かもしれないが、「ステキな外側」の1つとして、挙げさせていただいた。アップルの製品はワクワクする。外側からワクワクする。「ハコ」を開けるときの高揚感がすごい。そのワクワク感まで含めて商品の価値なのだ。中身の商品を使う以前に、ワクワクさせるってすごくないですか?

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