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嵐の前日は、暴風雨。

12月20日の僕は、薄目の鼠色のエプロンという服を着て、一日ウエイターとして給仕をしていた。

13日のニコニコ生放送「公開企画会議(仮)」にて上京を決めた1週間後、上京して2日目のことだ。

上京した小柳粒男を応援するため、カンパを募ろうという企画だった。渡辺浩弐さんが、「公開企画会議(仮)」をおこなっているカフェを開いてくださり、そこでウエイターとして僕は働き、当日のコーヒー代をすべてカンパとして頂ける、ということだった。

 

有難い。

そういう感情は当然あったが、開店準備を済ませ、エプロンをまとい、開店を待っていた20日の僕が抱いていた感情は、そこまで実直ではなかった。

憔悴のようで、焦りのようで、興奮に近い何かはあったけど緊張は少なく、とにかくやるしかない、と思っていた。前日に指導してもらった給仕の作法を頭の中で反復しながら、同じような言葉を思い浮かべていた。

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コシヒカリと炊飯器とハメットと

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目の前に、コシヒカリと、炊飯器と、ハメットがある。

欲しいものリストを通して、読者の方から送っていただいた品々だ。

こんなにありがたいことはない。これだけで生きていけるではないか。

 

食事は毎日外食かコンビニ弁当だった。朝昼晩の三食共に、それだった。食べ物以外にも飲み物や間食用の菓子類も買っていたので、一日の食費は軽く1500円以上だろうか。

現状はお米がある。毎日買うべきものはおかずとドクターペッパーくらいになった。一体いくら節約できるのだろうか。

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言葉にできない、なので。

夕刊の配達をしていると、興奮した山中さんから電話がかかってきた。

ちょうどビル内の非常階段を上り下りしてところだったので、一息ついて、階段に腰掛けた。

13日に上がった日記を送った日だったので、もしかして没かな? と思いながらおそるおそる電話をとった。

それは杞憂だった。

 

「ちゃぶ台が送られてきましたよっ!」

正直、ありえないと思っていた。すごくうれしくて、でもうれしいだけでは程遠くて、でもうれしいことに間違いもなくて。

不思議な感覚が、僕をまとっていた。

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もう一度デビュー作を書くということ

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書いている小説の進行に合わせて、今どういったことを書こうとしているのか、現在の執筆状況はどうなっているのか、をここでは書いていきたい。

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