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レビュアー「etoile」のレビュー

銅

すくみズ!

考えてはいけない

レビュアー:etoile Novice

水泳部設立を目指す高校生が
プール増設の夢の為、一年間学園生活をスク水で過ごすというシンプルだが無茶苦茶な設定の物語だ。

マンガの内容としてツッコミをする前に
常に読者は「何でスク水着てるの?」という根本の大きなツッコミをせずにはいられない。

でもこの作品はきっと
スク水を着ていることに関しては
つっこんでは負けなのだ。
同じ学年なのに旧スクと新スクがキャラにゃってそれぞれ違うとかつっこんでは負けなのだ。

作中に出てくる同じクラスの男子生徒と同じ様に
そっと…じっと見守る。
本能のままに見守る。

それがすくみズ!の正しい楽しみ方なのかもしれない。

なお最前線ではまだ5話までしか公開されていない。
7月10日のコミックスの発売日ではよくある設定萌えマンガからどう差別化を図るのか。
そして15日の秋葉原でのイベントがどんなものになるのか楽しみだ。




桜さんのTwitterをみてその頑張りを見て応援したくてレビューの投稿をしました。
正式な姫として羽ばたきますよう心から願っています!

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2013.07.08

銅

まりんこゆみ

よくわかる!海兵隊

レビュアー:etoile Novice

「まりんこゆみ」というタイトルのとおり、高校を卒業したゆみという女の子が、アメリカンドリームを勝ち取るべく勢いで海兵隊に入隊するストーリーだ。

海兵隊としての生活やトレーニングなどのワンシーンを4ページマンガとして切り取っている。

私のこの作品の好きなところは、出てくるキャラクターを女の子に置き換えることで
女子高での賑やかな青春部活マンガを見るような気持ちで読めることだ。

もし、登場するキャラクターが女の子ではなく隆々とした筋肉の男性だったら…
体力検査のシーンだけで1週、ビジュアルとしては非常にマニアックな回となるだろう。

他作品ではあるが星海社の「マージナル・オペレーション」4巻の作中でも登場するほど
野上先生のマンガはミリタリーを知識がない人でもよくわかり楽しめる作品となっているのだ。

ゆみという何も知らない日本人の女の子がヒロインとして1人いてくれることで、
海兵隊の日常を面白可笑しく紹介してくれる。

ちょっと変わった個性豊かな女の子たちが、時に厳しく、時にマイペースに奮闘するよく姿…といえばよくあるマンガの設定だが
そこに海兵隊の日常という非日常的を題材にしていていることで、
毎週更新日に最前線のページをクリックしてしまう興味をそそられる作品となっているのだ。

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2013.06.22

銅

僕たちのゲーム史

ゲームという共通話題

レビュアー:etoile Novice

新書と呼ばれるものの多くは、
1冊のほとんどの文章を説明で埋められ、比較をし、一度遠回りをし、外堀を埋めてから核である結論=著者の言いたい事に迫るという書き方をしているものが多い。

しかし、この「僕たちのゲーム史」では
たった8ページ目で結論を延べているのである。

読み手にとってこれほど親切なことはない。

文中で知らないゲームのタイトルの話題が出てきても、
結論がはっきりとしていればスッと読み進める事ができる。

人と共通の話題を探す時、
ゲームの話をするというのはとても有効だ。
インベーダーゲームの頃から今に至るまで、
ほぼ半世紀、多くの人はコンピューターゲームというものに一度は触れているからである。

しかし1つだけ問題点がある。
ゲームの話をしようとしても
今まで生み出された大変な数のゲーム、そして世代によっての流行りも違うので
知らないという可能性もあるからだ。

この本はゲームの定義を
「ボタンを押すと反応するもの」としている。

歴史とはものごとの変化の過程でもある。


たとえ知らないゲームの話題があがったとしても、歴史を知り、
自分の好きなゲームとの共通点を1つでも持っていれば、
いつの間にか話も弾むのではないだろうか。

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2013.06.11


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