ここから本文です。

レビュアー「尾根。」のレビュー

銀

レッドドラゴン

豪華すぎるプレイヤーとステージ。

レビュアー:尾根。

このRPFを読むきっかけとなったのは成田良悟先生の『バッカーノ!』の最新作の後書きで、レッドドラゴンの名前を見つけたことから始まります。

――ん?レッドドラゴンの『ゲームプレイヤーとして参加』ってどゆこと?
作家さんなのに執筆で参加じゃないの??

珍しい!

俄然「レッドドラゴン」というゲームに興味が湧き、「よし、やってみよう!」と意気込んで辿り着いた公式ページ。
(※この時点ではMMORPGだとばかり思ってた)

あ。絵が綺麗!背景や小道具の描写が細かく描かれていて雰囲気出てる~
あ!CMも作ってあって凄いなぁ~、ってコレ皆さんどこかで見たことある名前ばかり…!!
そしてMMORPGじゃない、だと!?(やっと気づいた)

RPFという名前は初めて見たのですが、
それぞれのプレイヤーやフィクションマスターの会話式という、普段見慣れてない形式だったのでビックリしました。

最初からかなり際どい選択が現れたり、「これ、虚淵先生だったらどう回避したんだろ」とか後から冷静になって思い返したり。

成田先生がプレイヤーとして導入した時の奈須先生の発言も、普段の距離感が出ていて笑ってしまいました。

この話のすごく面白いところは「全員が主人公」なんですよね。
普通のお話なら主人公を軸としてストーリーが進むので他のキャラはどうあがいても主人公以上にはなれない。
主人公が置いてけぼりな進め方は出来ないわけですが、
この「レッドドラゴン」では5人がそれぞれ目的があるので最終到達のポイントがそれぞれ違います。
そしてリアルタイムに話が創作され、進んでいくので「いつ誰の策略で誰かが犠牲になっても可笑しくない」という不安(という名の期待)もあり、展開が全く読めません。
特に虚淵先生の行動とか(笑)

戦闘シーンの描写は音楽と挿絵も交えて凄く臨場感満載でした。

まだ完結してないので次回の更新が気になって辛いのと、『まだ続きが読める!』という楽しみで待ち遠しいです。

それぞれがどんな選択をし、キャラたちがどうなるのか早く読みたいです!

「 豪華すぎるプレイヤーとステージ。」の続きを読む

2013.04.30


本文はここまでです。