ここから本文です。

レビュアー「しどぅす」のレビュー

銅

書店への販促ツール提供

良質なレビューを活かした販促ツールが欲しい!

レビュアー:しどぅす Initiate

レビュアー騎士団の表彰されたレビューを勉強がてら見ていると、なるほど良質な、愛情に溢れたものが多く、とても好ましい。
自分は興味のある一作品、一作者のためだけに最前線を知り、興味を持ち、レビューを投稿するようになったが、他作品への興味が如実に湧いてきた。

レビューへの返答も誠実で、自分に対してはより改善できる案を示してくれた。そのおかげで、大ざっぱに勢いのみで書いていた自分を反省し、より良いレビューを書こうと思えた。現在もそのレビューを書くために推敲中だ。

個人的には、短文で、その作品が自分をいかに変えたか、何をもたらしたかに重点を置いているレビューが好きだ。自分がそんなレビューを常々書きたいと思っているからだろう。

愛情に最も重点を置いている採点基準も好きだ。ジョルジュ・ベルナノスの『人は熱狂しないでは偉大なる真実にまで到達しない。冷静は議論するけれども創意しない。』の言葉を思い出す。

これらのレビューが、もし一部でもブクポップのような書店向けPOPに整形加工、書店向けに提供していただけたら、元書店員としてとても嬉しい。すでに販促ツールは書店向けに提供しているようだけども、こうした読者目線のレビューが最も売り場に説得力と華をもたらし、影響力ある売り場の構築に寄与するからだ。

書店は淘汰が進んでいるが、いまだに提案力のない書店が多く存在している。しかし、若い書店員が意欲的に売り場を作っている場所も、確実にあるのである。彼らに訴求する事ができれば、そして彼らを巻き込んで盛り上がっていくことができれば、とても壮観ではないだろうか。

このようなレビューを読ませていただけるレビュアーの皆様と、それを実現する最前線に今後も祝福あれ!

「 良質なレビューを活かした販促ツールが欲しい!」の続きを読む

2012.04.23

銀

最前線で作品を公開する形式

ガラケーのメールでも読める最前線!

レビュアー:しどぅす Initiate

個人的な話だが、auのプランEシンプルで契約しているガラケーが一台ある。
このプランではEメールをどれだけ使っても完全無料なため、メールでネットを読むことができる『バンバンメール』のようなサービスと非常に相性が良い。
そこで試しに、最前線の作品公開ページURLを送ってみると、メールで作品を読む事ができた。『きた!』と思わず声に出してしまった。

最前線と銘打ち最新のHTML5を活用しながらも、ガラケーでの利用さえも可能な公開形式に改めて感動した。
このような利用をする人間は私くらいだろうが、重箱の隅をつつくような人間にも対応しているというのは、学生のようなお金のない潜在ユーザーにすら門戸を開いているということだ。

新しいものへの興味とお金のなさのバランスを保つ悩みは、古来からの若者の常である。金はないが創造性が溢れている若者にこそぜひ最前線を知ってもらい、活用し、新たな作品を世に送り出していってほしい。

「 ガラケーのメールでも読める最前線!」の続きを読む

2012.04.23

銅

作品別ページのRSSなどの最新情報整備

親切な作品別ページ

レビュアー:しどぅす Initiate

さほど使われていない、普及しない、と機会があればこきおろされるRSSを、整備してくれているのがとても嬉しい。
RSSリーダーをヘビーに使っているものとしては便利な話だ。

最初はRSSが発行されているとは思わず、それをまったく考えていなかったのでdiffに登録してしまった。

さらには作者のTwitterページへのリンクもあるなど、アクセスがいい。
星海社って全く知らなかったが、意外とできる会社なのだろうか。
この作品別ページを作成してる人はかなり分かってると思う。

「 親切な作品別ページ」の続きを読む

2012.04.02

銅

マージナル・オペレーション

乾ききった老人のような若者がいい

レビュアー:しどぅす Initiate

生活保護を受ける度胸もなく、良心を捨てる事も出来ず、常識に囚われたままでただ生きている。
そんな乾ききったニートが民間軍事会社に勤めるという、もうこれだけで興味を掴まれる。
そう他人事ではない。自分にはぴったりのテーマだ。

Web上に公開されている(執筆時点は第4章まで)作品を読む限り、変わらぬ芝村氏の作風を感じる。
話をよく聞いているし、見ている。ストックしているし、分析している。それらの上で、想像力の翼が大きくはためいている。
そんな印象を感じる文体は健在だ。おそらく名前を隠しても、読めば氏の作品だとわかっただろう。

芝村氏の作品だと思う特徴は、まだある。
まず、記憶力がよく優秀だが、それを快く思えない主人公。
次に、下手な事を喋らない、誠実な相棒。ともすれば、相棒のほうが主人公に向いている。
純粋だが、平常は少女らしくなく、主人公に関わることには少女になる少女。
これらの特徴で氏の作品のいずれかを思い出す人は、この作品を読むことを最もオススメできる潜在読者だ。
過去の作品を想起させるような名前も、一部だが、出てくる。
この作品はSFではないが、現実のような非日常で展開される、そんな彼の物語を読む事が出来る。

コンピューターゲームで訓練というのは、実際に、米軍がFPSが上手いゲーマーを募集しているというニュースを見たことがあったので、なるほどなと思わされた。実際にこんな感じなのだろうかと楽しくなる。
また、他国から日本人への様々な評価を受けるので、それも読んでいて実に楽しい。

作品としては、氏の短い作品の、眼鏡をかけたさえない主人公を思い出すが、その単なる焼き直しではない印象を与えるのが、ソフィーの存在だ。
彼の作品には、ついぞ見なかったような性格。出てきたとしてもすぐ死ぬような人間。それが生きている。深く主人公に関わっている。
ソフィーがどういう影響を主人公に与え、どういう存在になっていくかが興味深い。読み進めたくなる一つの理由だ。

次の章の公開が非常に楽しみである。その際、またこの作品の評価も変わるだろう。
そのレビューを一つ一つ書いていけるこのレビューシステムは、なかなかどうして優れている。
氏の作品に、良い意味で、振り回される事を楽しみにしている。

最前線で『マージナル・オペレーション』を読む

「 乾ききった老人のような若者がいい」の続きを読む

2012.04.02


本文はここまでです。