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読者レビュー

銀

20歳の自分に受けさせたい文章講義

わがままに読み、届くように書く

レビュアー:ヴィリジアン・ヴィガン Warrior

 メール、ブログ、ツイッターで欠かせない文章力を見つめなおす本。
 本の中に出てくる「主張」「理由」「事実」の3つがマトリョーシカだという比喩がしっくりこなかったのと(入れ子構造ではなく三本柱で支えている印象)、「行動を動かす」という言葉が重複表現のように感じられて気持ち悪かった。
 なぜこんなことを書いたのかと言えば、著者が勧めるように「思いっきりわがままで感情的な読者になろう」という提案には賛成したからだ。
 そういう意味では「行動を動かされた」かもしれない。
 文章の視覚的な見え方と読みやすさ、自分を理解して欲しいという気持ちを誰にどのように伝えるべきなのか、文章を書く上でのヒントがたくさん詰まっている。
 誰かにメールを書くときも、ラブレターを書くときも伝わらなければ意味がない。
 時間をかけた書いたメールや手紙を、ただの文字の羅列にしないために読んでおきたい一冊。

2014.01.29

さくら
ヴィリジアン・ヴィガンさんはレ印象的なタイトルが多いですわね。短い文字数の中に伝えたい事が簡潔に書かれていて、とても素敵ですわ。ネットで本を購入する際この文章が書かれていたらきっと参考にすると思いますわ。
さやわか
簡潔ですごくいいレビューだと思います。どんな人にオススメで、それはなぜか、サクッとわかる。個人的には衒ったところのない書き出しが特に好きですね。しかしこれ、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』という本を読んだからこそ、こういう簡にして要を得たレビューになっているとしたら、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』という本はすごいですな……と思ってしまいました(笑)。欲を言うならば、「本の中に出てくる「主張」「理由」「事実」の3つがマトリョーシカだという比喩がしっくりこなかった」という部分が、特に前段とつながらずに出てきているのがやや文章のリズムを崩しているかな、と思います。もちろんその次の「なぜこんなことを書いたかと言えば」という部分とはつながっているわけですが、最初の段落と次の段落もせめて接続詞をおぎなうくらいして丁寧に繋いであげると、よりスムーズに読めると思いますぞ。しかし、ちょっとだけオマケして「銀」といたしましょう!

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