園崎詩音の視点で描かれる綿流し編の真実
舞台は昭和57年。
園崎詩音は雛見沢から遠く離れた聖ルチーア学園にいた。双子を禁忌とする園崎家のしきたりによって、本家から遠ざけられていたのである。不自由な毎日に不満を覚えていた詩音はついに学園から脱走。腹心・葛西辰由の自動車に乗って興宮に戻ってくる。久しぶりに魅音と連絡を取った詩音は、「詩音だけ…こんな窮屈な思いをするのはフェアじゃないよ…。絶対。」という言葉を聞く。魅音もまた園崎家の因習に反感を抱いていたのだ。
園崎本家から身を隠しつつ新しい生活を始めた詩音は、興宮で北条悟史と運命的な出会いを果たす。詩音は次第に彼に惹かれるようになっていった。しかし悟史が抱える大きな問題が判明する。彼は妹の沙都子を叔母の虐待から守りながら毎日を過ごしていたのだ。詩音は彼を苦境から救おうとするのだが……。
やがて起きるオヤシロさまの祟り。その時、詩音は予想だにしない現実を突きつけられるのだった。
そして昭和58年——綿流し編の真実を園崎詩音の視点で追いかける解答編が、今幕を開ける。