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カテゴリ: 編集部より

記事カテゴリ:夜の最前線

本は人を表す

「これでも私は、自分が本物ではないことの自覚に誇りを持っているの。」by猪熊宗一郎『G戦場ヘヴンズドア』より 

くぅ〜〜〜っ カッコイイ!! まだまだ『G戦場ヘヴンズドア』熱が冷めやらない、アシエディ林です。

普段クールな山中さんから、こんな青春マンガが出てきたのは正直意外でした。

星海社の先輩エディターたちはまだまだ謎のベールに包まれた部分が多いので、こういった本からのアプローチで先輩たちの人物像を分析していければなぁと思います。

そういえば、星海社の面接でも似たようなことがあったっけ。

「次回の面接では、あなたを表す本を10冊もってきてください」という一風変わった選考でした。

10冊って結構重いんですよね。本でパンパンになった鞄を引きずって歩いた記憶があります。

 

そして、悩みに悩んで選んだ10冊がこちら。

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水木しげる『コケカキイキイ』

表紙の黄色いはんぺんみたいなのが、コケカキイキイ。弱者やクズだけを救うという異色の神様です。当時の社会問題を批判した風刺マンガですが、水木しげる先生のブラックユーモアが炸裂しています。みんなこれ読んでコケカキイキイ教に入信しようよ!

 

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藤子・F・不二雄『ミノタウルスの皿』

ドラえもんが藤子作品の「明」の部分なら、本作は「暗」が描かれたSF(すこしふしぎ)な短編集。何故、藤子先生が神と言われるのかが、言葉でなく、心で理解できます。

 

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ゆでたまご『キン肉マン』

7人の悪魔超人編が収録されている巻を持っていきました。テリーマンがミート君の腰パーツを持ってきてくれるシーンはいつ見ても鳥肌ものです。たとえ矛盾や強引さがあっても、それを読者に感じさせない怒濤の展開、ストリーム!! 時代が変わっても読者を飲み込むパワーを持ち続ける怪物作だと思います。

 

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ヤマシタトモコ『HER』

ヤマシタトモコさんは女子がひた隠しにしている醜さを容赦なく描く暴力性と、それすらひっくるめて抱きしめてくれるような優しさを併せ持つ作家さんだと思います。新刊を読むたびに、身に覚えがありすぎてツライよ……でも大好きです……!! あと、ツイッターいつも楽しく拝見させていただいております。

 

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フアン・ディアス・カナレス『ブラックサッド -黒猫の男- 』

スペイン生まれの鳥獣戯画。全編が画集のような美しさの海外コミックです。異世界、だけどきちんと共感しやすい絶妙な構成が見事。癖になります。

 

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西尾維新『クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子』

もはや説明する必要もないでしょうね。小説にハマり、太田さんを知るきっかけにもなった、はじまりの一冊。

 

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マーク・ミラー(著), スティーブ・マクニーブン(イラスト)『シビル・ウォー』

スパイダーマンやアイアンマンといった、有名主人公が一同に会して大乱闘を繰り広げます。いつもファンの想像すら超えたコラボ企画を提供してくれる、アメリカンコミックのファンサービス精神を見習いたいです。いつか、星海社も「Hey,日本の出版社がクレイジーな企画やっているらしいぞ」と世界規模で噂されるくらいの企業になるぞ〜。

 

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宇野常寛『リトル・ピープルの時代』

現代において「正義」を語ることは可能なのか? 歴代仮面ライダーを中心に、これからの正義のゆくえを問うた一冊。当時書いていた卒論の参考文献だったので、この本には大変お世話になりました。

 

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雑誌『映画秘宝』

映画『桐島、部活やめるってよ』でもお馴染み、ボンクラ映画オタクのための映画情報誌。「分かる奴だけついてこい!」そんな編集スタッフの声が聞こえてきそうなほど、ニッチな情報が満載です。この、雑誌が全力で投げたボールを読者が全力で打ち返す信頼関係といいますか、クルー感といいますか……一方通行でなく、双方が刺激し合う共犯関係って、素敵やん?

 

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ジョン・バダム『監督と俳優のコミュニケーション術 なぜあの俳優は言うことを聞いてくれないのか』

出演者とそれを支える裏方、双方が円満に働くためにはどうするべきか、というお話。この視点からのコミュニケーション論って意外とこれまでなかったのではないでしょうか。監督の具体的な失敗談も盛りだくさんで、それだけでも面白いです。「ジョン・トラボルタが怒って、部屋から出てこない!」とかね。ちなみに、著者のジョン・バダムは『サタデー・ナイト・フィーバー』の監督です。

 凄く悩んで選んだのですが、今振り返ると非常に男子思考なラインナップですね〜。でもそのおかげで、スイーツ広報の落合との違いがはっきり出てよかったのかも。 

他のエディターが選ぶ至高の10冊も見てみたいなー。

(written by 林 佑実子



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