編集部ブログ朝の最前線

2011年8月18日 10:32

視点と展開

今朝の一言

 

「レーニンは、『勉強して、勉強して、勉強しろ』と言った。

   私は、選手に『走って、走って、走れ』と言っている」

 

イビチャ・オシム

 

おはようございます。

アシスタントエディターの岡村です。

 

本日の朝、Yahooトピックスにこんな記事が取り上げられてました。

 

「横浜高校の方が強いぞ!」「辞めろ」尾花監督に罵声

 

記事の内容は、ごらんの通り9点差を追いつかれて引き分けた

横浜を非難する記事です。

 

僕はこの記事を読んだときに、とても違和感を感じました。

 これは僕が横浜ファンではなく(阪神ファンです)、

またその試合を実際に観たわけではないからかもしれませんが

 

10—10で引き分けなんて、めちゃくちゃスリリングな試合なんじゃないの!?

 

と思ってしまったわけです。結果だけを見たので。

 

記事では5回7失点で降板した横浜投手が謝罪をしていますが

だったら1回8失点でKOされたヤクルト投手はどうなるんだ、とか

逆にヤクルトからしてみれば、「奇跡の追い上げ! 引き分けに持ち込む!」

みたいな記事になるのか、とか

同じ10−10の結果でも「9点差を追いつかれる」という展開ではなく

「点を取られてはまた追いつくの繰り返し」という展開を経ての結果なら

横浜は非難されなかったのか、とかいろいろ考えていました。

 

結局、僕が思ったのは

 

10−10という同じ結果(設定)でも、誰の視点で、どのように展開するかという魅せ方

によって、おもしろさが決まってくる、ということでした。

 

これは小説・マンガ・アニメなどの作品も同じことだな、と

ふと考えさせられた記事でした。